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夏野菜
2008-07-30 Wed 23:09
毎年夏はとうもろこしを買う。

横浜にいた頃は、
近所の八百屋さんで立派なとうもろこしを見つけては、
大喜びして買って帰って、
すぐに剥くとひげを綺麗に取り除いて水から茹でた。
みずみずしいさわやかな甘みが口の中に広がって、
体中で夏を感じた。

今は、
近所のスーパーで小ぶりのとうもろこしを買う。
横浜にいた頃の、
特別なものを見つけたわくわくした気持ちはないが、
東京でもとうもろこしはかわらずおいしい。





子どもの頃、
母は料理べただったから、
とうもろこしを買って家で茹でて食べることはなかった。

夏休みは、
母の実家によく遊びに行った。
古い民家で、
広い庭には樹齢二百年を超える木が立っている。
花好きな祖父母の手によって色とりどりの花が咲き、
その花に誘われて見たこともない美しい蝶が飛んでいた。
裏庭には野菜を貯蔵しておく洞穴(防空壕)があり、
小さな沼にはアメンボがたくさんいた。
畑には茄子やきゅうりやスイカやピーマン、
とうもろこしもなっていた。
畑仕事の一休みに、
祖母は取れたてのとうもろこしを茹でてよく出した。
遊んでばかりで少しも手伝いをしない私は、
大人たちの一休みが大好きで、
真っ先にとうもろこしにかぶりついた。





今年の夏もとうもろこしを買う。
それを茹でながら、
子どもの頃のことを思い出していた。

私の夏の思い出に「おばあちゃんち」は欠かせない。







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